Saturday, October 16, 2010
苦痛なら辞める…吉瀬美智子、鮮度の良い女優に
女優、吉瀬美智子(35)が公開中の主演映画「死刑台のエレベーター」(緒方明監督)で、不倫相手を翻弄する悪女を熱演。1957年にフランスの名女優、ジャンヌ・モロー(82)によって大ヒットした名作のリメークに世界で初めて挑んだ。モデルから女優に本格転身したのは32歳。撮影現場でプレッシャーを感じる日々だが、「絶対的に負けない人間力を身につけて、鮮度の良い女優でいたい」と力強く語った。(ペン・山内倫貴、カメラ・大橋純人)(サンケイスポーツ)
スラリと伸びた指でスプーンを持ち、ミルクを入れたコーヒーをゆっくりとかき回す。「ここまで恋にのめり込んでいく役を演じるのは初めてかも」。高級ホテルの一室で取材に応じた吉瀬は、透明感あふれる笑顔でそうつぶやいた。
同作は、大手企業の会長夫人(吉瀬)が愛人の医師(阿部寛=46)と逃避行するため、医師に夫の殺害を依頼するサスペンス。クールな魔性の女を演じるため、せりふは最低限に抑えられ、クライマックスシーンでは約1分間、表情のアップだけですべてを悟った主人公の心情や、医師への愛情を表現しなければならなかった。
「あのシーンは何度も闘ったというか、練習しました。自分では感情を込めたんですが、監督さんからは感情が伝わらないといわれて」と告白し、「感情とは別にホントに微妙な、まばたきだったり、目の開き方とか、見せなきゃいけないお芝居の難しさを痛感しました」としみじみ。
1999年から9年間、ファッション誌「Domani」の専属モデルとして活躍した吉瀬が本格的に女優の道に足を踏み入れたのは、2007年放送のフジテレビ系「ライアーゲーム」。
産経ニュース
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